「トイレの節水にペットボトルが使えるって本当?」
「トイレの節水方法について、ペットボトルを使う以外の方法を知りたい」
トイレの節水方法に悩んでいる方の中には、このように感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
トイレの節水方法と聞くと、ペットボトルを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、節水のためにペットボトルを使うと、トイレの部品の不具合や詰まりの原因になる可能性があるため、避けたほうが良いでしょう。
今回は、トイレの節水方法にペットボトルを使うべきではない理由や、別の手段をご紹介します。
本記事のポイント
・トイレの正しい節水方法がわかる
また、熊本水道サービスでは、トイレのトラブルやご相談をいつでも受け付けています。
その他あらゆる水まわりのトラブルに対応しているので、お困りの際はぜひお気軽にお問い合わせください。
トイレの節水にペットボトルを使うことはできる?
まずはじめに、トイレの節水にペットボトルを使う方法についてご紹介します。
トイレの節水対策として、給水タンクにペットボトルを入れる方法があります。
タンク内にペットボトルを入れると水位が上がるため、使う水の量が減り節水になるという仕組みです。
たしかに、2リットルのペットボトルを入れておいて、1日に5回トイレに行けば10リットルを節約することができます。
しかし、洗浄水が減ることで排泄物が流れなくなったり、ペットボトルがタンク内の部品を傷つけたりするリスクがあります。
トイレの節水を意識した結果、壊れて修理代が発生するのは本末転倒であるため、ペットボトルを使うのはやめましょう。
トイレの節水にペットボトルを使ってはいけない2つの理由
次に、トイレの節水にペットボトルを使ってはいけない理由について、以下の2つをご紹介します。
トイレの節水にペットボトルを使ってはいけない理由
1, 部品が不具合を起こす
2, トイレが詰まる
① 部品が不具合を起こす
1つ目の理由は「トイレのタンク内の部品が不具合を起こす可能性があること」です。
タンク内に入れたペットボトルは固定することができないため、水を流すと中の部品にぶつかったり引っかかったりして破損します。
たとえば、タンク内の水位をコントロールするために必要なオーバーフロー管が破損すると、便器やタンクから急に水があふれるリスクがあります。
トイレのトラブルが発生すると、節水どころか水の無駄遣いになり、修理代もかかるでしょう。
熊本水道サービスでは、便器の水があふれた場合の修理も対応していますが、7,000円の費用がかかります。
② トイレが詰まる
2つ目の理由は「トイレが詰まる可能性があること」です。
ペットボトルを入れると、タンクに溜まる水の量が少なくなるため、節水効果はあります。
しかし、正常に流すために必要な水量を確保できないため、排泄物がきれいに流れず、排水管が詰まるリスクがあります。
便器内の排泄物は流れているように見えても、排水管の奥で詰まっている場合もあり、繰り返せば汚水が逆流してくる可能性もあるでしょう。
トイレの詰まりは自分でも修理できますが、労力と時間がかかり、失敗すれば別のトラブルを起こすリスクがあります。
マンションでトイレのトラブルが発生した場合、別の居住者にも迷惑をかける可能性があるため、誤った使用や無理な修理は避けましょう。
トイレの節水方法5選
本項目では、トイレの水を節水する方法について、ペットボトルを使用する以外の方法を5つご紹介します。
トイレの水を節水する方法
1, 洗浄レバーの大小を使い分ける
2, 必要以上に水を流さない
3, 節水グッズを利用する
4, 給水タンクの浮き玉を調整する
5, 節水型のトイレに買い替える
① 洗浄レバーの大小を使い分ける
1つ目は「洗浄レバーの大小を使い分けること」です。
トイレには、水量を使い分けるために「大」「小」のレバーがついており、それぞれの水量は、一般的に8〜10リットル、6〜8リットルです。
最近のトイレは性能が向上しているため、少ない水量で十分に流せますが、大小レバーでは2リットルの差があります。
使う水量が多ければ水道代も上がるため、適切に使い分けるのが大切です。
トイレットペーパーを使っていないときや、トイレ掃除の最後に洗剤を流す場合は、小でも問題ないでしょう。
洗浄レバーの使い分けをあまり意識していなかった人は、流すものが少ないときは小レバーを使うように心がけてみてください。
② 必要以上に水を流さない
2つ目は「必要以上に水を流さないこと」です。
とくに女性の場合、トイレの音を消すためだけに水を流す人もいるかもしれませんが、節水を考えると、避けることがおすすめです。
音を消すために水を流していると、1日に5回しかトイレに行っていなくても、10回分の水量になります。
トイレの都度、音を消すために水を流すことをやめれば、使う水量は単純計算で半分に削減できます。
音が気になる場合、音消しセンサーを活用するのがおすすめです。
音消しセンサーは、手をかざしたりボタンを押したりすれば流水音が流れるため、簡単に使えます。
2,000円程度で購入でき、節水効果も期待できます。
③ 節水グッズを利用する
3つ目は「節水グッズを利用すること」です。
トイレの節水対策用にさまざまなグッズが販売されているため、使用できるものがないかを調べてみてください。
たとえば「水洗トイレ節水器ロスカット」は、流した後にちょろちょろと出る水をカットしてくれます。
3,000円程度で購入でき、洗浄水を減らしたり水圧を変えたりすることなく節水できるため、排水管の詰まりを心配する必要もありません。
メンテナンスも不要で半永久的に使えるため、コストパフォーマンスの良いグッズです。
そのほかにも、以下のような節水グッズがあります。
節水グッズ一覧
・トイレ節水できるくん
・ドルフィンセーブ
・万能ロータンクボールタップ・スリムタップ
ただし、便器の種類やメーカーによっては使用できない可能性があるため、事前に確認してから導入を検討しましょう。
④ 給水タンクの浮き玉を調整する
4つ目は「給水タンクの浮き玉を調整すること」です。
トイレのタンクには、水量を調節するための「浮き玉」と呼ばれる球状の装置があります。
タンクの水量が増え水かさが上がると玉が浮き、下がると給水され、適切な水位になると止まる仕組みです。
浮き玉を調整すれば、タンクに溜まる水量を減らすことができます。
種類によって操作方法は異なりますが、基本的には浮き玉レバーの根元をおさえて、左右に回します。
ただし、水量を減らしすぎると流れが悪くなる可能性があるため、適切な量に調整することが大切です。
水漏れやけがの危険性があるため、必ず元栓を締めて、取り外したタンクの蓋を安全な場所に移動させてから作業をしましょう。
⑤ 節水型のトイレに買い替える
5つ目は「節水型のトイレに買い替えること」です。
買い替えには費用がかかりますが、節水効果の高いトイレを購入すれば、結果的に水道代が安くなるメリットがあります。
最新のトイレには、水や電力の使用をおさえて効率よく機能する製品がそろっています。
従来は縦方向だった水流を渦巻状に変えたことで、少ない水量で満遍なく洗浄できるようになりました。
2001年までに発売されたモデルと比較すると、4人家族で、ひとり1日あたり大1回、小3回使用した場合に、年間で約13,800円の差額が出るという試算があります。
とくに築年数の古い家の場合、トイレの機能が最新ではなく、流す際に使う水量が標準よりも多い可能性があるでしょう。
1996年頃までに出荷されたトイレの洗浄水量は約13リットルで、現在の2倍です。
節水を意識して古いトイレを使い続けるよりも、思い切って買い替えたほうが、気分良く使えて水道代の節約にも効果があるでしょう。
トイレの節水のために水を流さないのはNG
本項目では、トイレの節水のために水を流さないのはNGであることについてご紹介します。
トイレの都度、水を流さなければ節水効果はありますが、衛生的にも経済的にもおすすめはできません。
トイレの使用後すぐに水を流さなければ便器に汚れが付着して落としにくくなり、臭いも気になるでしょう。
不衛生な環境ではトイレに行きづらくなり、健康に影響が出る可能性もあります。
掃除をしようにも汚れが落ちなければ業者に依頼する必要があり、水道代以上の費用が発生することも考えられます。
トイレを快適に使うためにも溜め流しをするのは避け、洗浄レバーの使い分けやグッズの利用など、正しい節水方法を心がけましょう。
トイレに関するご相談は熊本水道サービスへ
いかがでしたでしょうか。
今回は、トイレの節水にペットボトルを使う方法を避けるべき理由や、効果的な節水方法についてご紹介しました。
トイレの節水にペットボトルを使うと、タンク内の部品の不具合やトイレの詰まりにつながる可能性があります。
洗浄レバーの大小を使い分けたり、グッズを利用したりして、正しい方法で節水することが重要です。
また、熊本水道サービスでは、家庭の水まわりのトラブルに対応しています。
熊本エリアでトイレのトラブルについてお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください!