
「最近お湯を使うことが増えた」
「お風呂の節水はどのように行うのか気になる」
最近お湯を使うことが増えた、お風呂の節水に興味がある、という方の中にはこの様な悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
お風呂で大量の水を使っているけどどのくらい使っているのか、お風呂で節水なんてできるのか疑問に思いますよね。
そこで今回は、お風呂の節水方法や節水のために意識すべきことを詳しく解説していきます。
1日にお風呂で使われるお湯の量
まずはじめに、皆さんはお風呂で何リットルのお湯を使用しているのかご存じでしょうか。
湯船にお湯を張る時、一般的な浴槽では、約200リットルものお湯が使用されています。
その他にも、シャワーでお湯を使用したりと、かなりの量のお湯が風呂場では使用されています。
お風呂でリラックスすることは、日常生活で重要な時間ですが、使うお湯の量が気になることもあるでしょう。
特にこれからの季節、冷え込んできて毎日湯船に浸かりたいという方も多いと思います。
これから紹介する湯量の節約方法を実践し、節約を心掛けて入浴しましょう。
お風呂とシャワーはどちらがお得なのか
次に、お風呂とシャワーはどちらがお得なのかについて解説します。
お風呂は1回お湯を溜めるのに約200リットル、シャワーは1分間で約10リットルものお湯が使用されます。
例えば、4人家族で1人15分間シャワーを浴びたとします、使用されるお湯の量は約600リットルになります。
これは、お風呂に3回分お湯を張った量に相当します。
湯船に溜めたお湯で髪の毛や身体を流し、少なくなったら湯船にお湯を足して使用することの方が、断然シャワーよりお得になります。
お風呂の湯量を節約する重要性とは?
次に、お風呂の湯量を節約する重要性についてご紹介します。
お風呂の湯量を節約することで、毎月の水道代やガス代が大幅に削減されます。
例えば、湯量を10%減らすだけでも年間で、約数千円の節約になることもあります。
お風呂の節水はトイレやキッチンよりも、最も効果的に支出を抑える方法の1つになります。
お風呂のお湯を節約する方法
現在の湯船は、水量を自動で調節できたり、追い焚き機能が付いていたりします。
しかし、私たちは機能が便利すぎるあまり、水道代やガス代を気にして使用することが減ってしまったのではないかと考えられます。
私たちの工夫や努力次第でお風呂の水は節水することができます。
そこで本項目では、お風呂の節水方法を以下の4つに分けてご紹介します。
お風呂の節水方法
1,1人分のお湯で家族全員が入浴すること
2,適切な湯量を把握すること
3,追い焚きの回数を減らすこと
4,残り湯を再利用すること
①長時間の入浴を避ける
お風呂の湯量を節約する方法の1つ目は「1人分のお湯で家族全員が入浴すること」です。
家族が順番に入浴する際、最初に入った人がでた後すぐに次の人が入ることで、お湯が冷めるのを防ぐことができます。
お湯が冷めて、足し湯をしたり、追い焚きをする必要がなくなるため、節水やガス代の節約に繋がります。
②適切な湯量を把握すること
2つ目は「適切な湯量を把握すること」です。
お風呂の適切な湯量を把握していないと、かなり多くのお湯を使用してしまっていることになります。
湯量を把握する目安として、浴槽に入った際に、肩まで浸かる程度で調節しましょう。
お湯の深さを約5センチ程減らすだけでも、約30リットルの節約が可能です。
③追い焚きの回数を減らすこと
3つ目は「追い焚きの回数を減らすこと」です。
お湯を一度沸かしてから何度も追い焚きをするのは、ガス代にかなり負担がかかります。
追い焚きをしないで済むように、家族の入浴時間を近づけたり、保温効果の高いふたを活用しましょう。
④残り湯を再利用すること
4つ目は「残り湯を再利用すること」です。
保温シートや専用の風呂蓋を使うことで、お湯の温度を長時間保つことができます。
家族が順番に入浴する場合は、間を開けすぎないようにして、追い焚きを減らしましょう。
お風呂の残り湯は洗濯や掃除に再利用することができます。
特に、洗濯機にホースをつなげて残り湯を吸い上げる機能を活用すれば、大量の水を節約することが可能です。
また、それほどお湯が汚れていなければ、翌日に追い焚きしてまた利用することもでき、節約に繋がります。
毎日の入浴で意識すること
次に、毎日の入浴で意識することについて、以下の4つをご紹介します。
入浴で意識すること
1,長時間の入浴を避ける
2,湯船に蓋をする
3,半身浴をする
4,入浴剤を使う
①長時間の入浴を避ける
毎日の入浴で意識することの1つ目は「長時間の入浴を避けること」です。
長時間の入浴は体を冷やしてしまい、再度お湯を足す必要が生じることがあります。
タイマーを設定して、一定時間内に入浴を終える習慣をつけることで、無駄な水の使用を減らします。
20分以内を目安に入浴を済ませると、湯温が下がる前に入浴を終えられます。
②湯船に蓋をする
2つ目は「湯船に蓋をすること」です。
蓋をすることでお湯が冷めにくくなります。
蓋をしない場合、お湯の表面からどんどん熱が逃げてしまい、再びお湯を温める「追い焚き」が必要になることが多いです。
また、蓋をしないとお湯の表面から蒸発していく水分が増えます。
これにより、湯船の水位が下がり、少なくなった分を追加でお湯を足す必要が出てきます。
したがって、蓋をすることで、追い焚きを防ぎ、水の追加をしなくて済むので節約に繋がります。
③半身浴をする
3つ目は「半身浴をすること」です。
半身浴では、湯船にお湯を張る量が全身浴よりも少なくなります。
通常、全身浴では浴槽にお湯を肩まで浸かるくらいの量、浴槽の約70%~約80%程度の体積が必要ですが、半身浴では腰からお腹までの高さ、浴槽の約40%〜約50%しかお湯を使わないため、必要なお湯の量が大幅に減ります。
半身浴では体の一部しかお湯に浸からないため、全身浴と比べてお湯が冷めにくく、長時間の入浴が可能です。
さらに、浴槽に蓋をするなど工夫すれば、湯温を一定に保ちながら長時間リラックスできるため、追い焚きの頻度が減り、さらに節約につながります。
④入浴剤を使用する
4つ目は「入浴剤を使用すること」です。
入浴剤を活用すると、少ない湯量でも体感温度を高めたり、香りや成分でリラックス効果を得ることができます。
発泡タイプや炭酸ガスが出る入浴剤は、温浴効果が高く、少ないお湯でも体が温まりやすくなります。
また、肌に優しい成分を含む入浴剤を使うと、美容効果も期待できます。
節水シャワーヘッドの導入のメリット
最後に、節水シャワーヘッドの導入のメリットについてご紹介します。
節水シャワーヘッドは、従来のシャワーヘッドよりも少ない水量で十分な水圧を保ちながらシャワーを浴びることができます。
これにより、シャワー使用時の水の消費量が減り、水道代の節約が可能です。
製品によっては、最大で約30%〜約50%の節水効果が期待できます。
湯量の節約を意識して入浴しよう
いかがでしたでしょうか。
今回は、お風呂の湯量の節約方法と節約するために意識することについてご紹介しました。
日々の入浴時に少しの意識を持つだけで、長期的に大きな節約効果が得られます。
例えば、いつもより少しだけ湯量を減らしてみる、シャワーの時間を短縮するなど、無理なく取り組める意識から始め、お風呂の湯量の節約を心掛けましょう。