毎日料理をするキッチンは、家庭の中でも特に清潔さが求められる場所です。
しかし、どれだけ掃除をしていても、ふとした瞬間にイヤな臭いを感じることがあります。
その多くは、排水口や生ごみ、油汚れなど、見えない部分に蓄積した汚れが原因です。
放置しておくと臭いが強まるだけでなく、雑菌やカビの繁殖を招き、衛生面にも悪影響を及ぼします。
この記事では、「キッチンの異臭」をテーマに、臭いの原因と対処法、そして日頃からできる予防策まで詳しく解説します。
キッチンが臭くなる原因とは?
まずは、キッチンが臭くなる原因についてご紹介します。
キッチンが臭くなる原因
- 排水口や配管内部の汚れ
- 生ごみや油汚れの放置
①排水口や配管内部の汚れ
キッチンの臭いで最も多い原因が、排水口や配管内部にたまった汚れです。
食べ物のカスや油分が流れるうちにぬめりとなって蓄積し、雑菌の温床になります。
特に夏場は温度と湿度が高く、細菌が繁殖しやすいため、短期間でも悪臭が発生します。
また、トラップと呼ばれる排水管の水封部分が蒸発すると、下水の臭いが逆流してくることもあります。
掃除をしても臭いが残る場合は、配管の奥に汚れが溜まっているサインです。
②生ごみや油汚れの放置
もうひとつの大きな原因は、生ごみや油汚れの放置です。
調理後に出る野菜くずや肉の脂などが放置されると、時間の経過とともに分解され、強い臭いを放ちます。
特に三角コーナーや排水ネットの汚れは気づきにくく、数日で腐敗臭を発することもあります。
また、換気扇や壁に飛び散った油が酸化することでも臭いが発生します。
掃除を怠ると臭いの原因が複数重なり、キッチン全体に悪臭がこもってしまうのです。
キッチンが臭いの場合の対処手順
キッチンの臭いを解消するためには、原因ごとに段階的に対処することが重要です。
次に、効果的に臭いを取り除くための5つの手順を紹介します。
キッチンが臭いの場合の対処手順
- 排水口の掃除
- 三角コーナーや生ごみの処理
- 換気扇や壁の油汚れを除去
- 配管内部の洗浄
- 換気と除湿
手順① 排水口の掃除
まず最初に行うべきは、排水口の徹底掃除です。
ゴミ受けや排水トラップを取り外し、中性洗剤とスポンジで汚れを落とします。
ぬめりがひどい場合は重曹とクエン酸を併用し、発泡反応で汚れを分解させると効果的です。
手順② 三角コーナーや生ごみの処理
生ごみは臭いの発生源の代表格です。
調理後はその日のうちに処分し、三角コーナーやゴミ箱はこまめに洗浄しましょう。
特に湿った状態で放置すると雑菌が繁殖しやすいため、可能であれば乾燥させておくと衛生的です。
手順③ 換気扇や壁の油汚れを除去
長期間放置された油汚れは臭いの原因になるだけでなく、空気中に油煙が残ることで部屋全体に臭いが広がります。
アルカリ性洗剤を使い、換気扇のフィルターや壁面を定期的に拭き取ることで臭いを防ぐことができます。
手順④ 配管内部の洗浄
排水口の掃除をしても臭いが取れない場合は、配管内部に汚れが残っている可能性があります。
市販のパイプクリーナーを流し入れ、数時間放置した後に熱めのお湯を流すと、奥の汚れまで除去できます。
手順⑤ 換気と除湿
掃除後はしっかり換気を行い、湿気を取り除くことが大切です。
湿度が高いとカビや雑菌が再び繁殖しやすくなります。
キッチン使用後は換気扇を数十分回し、必要に応じて除湿剤を設置すると効果的です。
市販で買えるキッチンの匂い対策グッズをご紹介
次に、市販で買えるキッチンの匂い対策グッズについてご紹介します。
市販で買えるキッチンの匂い対策グッズをご紹介
- 重曹・クエン酸
- 消臭スプレー・除菌剤
- 活性炭・脱臭フィルター
①重曹とクエン酸
自然素材でできた重曹とクエン酸は、キッチンの消臭・除菌に欠かせないアイテムです。
重曹は油汚れやぬめりに、クエン酸は水垢や雑菌に効果的です。
排水口にふりかけて熱湯を流すだけでも臭いの元を分解し、清潔な状態を保てます。
②消臭スプレー・除菌剤
市販のキッチン専用消臭スプレーは、気になる臭いを即座にリセットしてくれます。
アルコールや天然アロマ成分配合のものを選べば、調理空間にも安心して使えます。
特に油料理の後などは、スプレーをひと吹きするだけで爽やかさが戻ります。
③活性炭・脱臭フィルター
長期間の消臭効果を求めるなら、活性炭や脱臭フィルターがおすすめです。
ゴミ箱のフタや流し台下に設置するだけで、臭い成分を吸着し空気を清浄に保ちます。
取り替え時期を守ることで、効果を長く持続させることができます。
キッチンから悪臭を発生させないために普段からできること
最後に、キッチンから悪臭を発生させないために普段からできることについてご紹介します。
日常的な掃除の習慣化
悪臭を防ぐ最も確実な方法は、汚れをためないことです。
調理後にシンクやコンロを軽く拭き、排水口ネットを交換するなど、毎日の小さな習慣が大きな違いを生みます。
特に生ごみや油汚れは時間が経つほど落ちにくくなるため、「使ったらすぐ掃除」を意識することがポイントです。
定期的な換気と除湿
キッチンは湿気がこもりやすい場所です。料理中や洗い物の後は換気扇を回し、空気を入れ替えることでカビや雑菌の繁殖を防げます。
梅雨や夏場は除湿剤やサーキュレーターを併用し、湿度を一定に保つことで臭いの発生を大幅に減らせます。
キッチンの異臭が治らないば場合は熊本水道水道サービスへ
ここまで、キッチンの異臭対策についてご紹介してきました。
要点を以下にまとめます。
- キッチンの臭いの原因は、排水口の汚れや生ごみ・油汚れの放置が主な要因
- 掃除は排水口・配管・換気扇などを順に行うことで、効率的に消臭できる
- 重曹やクエン酸、活性炭など市販グッズを上手に活用することで清潔を維持できる
- 日常の掃除や換気を習慣化することで、悪臭の発生を根本から防げる
これらのポイントを押さえることで、キッチンの異臭を防ぎ、快適で衛生的な空間を保つことができます。
とはいえ、何度掃除をしても臭いが取れない場合や、水漏れ・詰まりが原因と考えられる場合は、専門業者の点検が必要です。
熊本水道サービスでは、キッチンの排水口や配管の洗浄・修理をはじめ、臭いの原因調査にも対応しています。
「掃除しても臭いが消えない」「下水のような臭いがする」などのお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

