水道から水を出したとき、消毒薬のような臭いや金属のような臭いが気になったことはないでしょうか。
毎日飲んだり料理に使ったりする水だからこそ、臭いが気になると不安になりますし、できるだけ早く原因を突き止めて対処したいと思うのは自然なことです。
水道水の臭いはその種類によって原因が異なり、カルキ臭なのか、金属臭なのか、カビ臭なのかによって取るべき対処法も変わってきます。
臭いの種類を正しく見極めることが、根本的な解決への近道です。
この記事では、水道水が臭う主な原因と臭いの種類別の対処法・改善方法・予防策を解説します。
水道水が臭う主な原因
最初に、水道水が臭う主な原因についてご紹介します。
水道水が臭う主な原因
・残留塩素によるカルキ臭
・配管の老朽化による金属臭
・カビや雑菌の繁殖による異臭
残留塩素によるカルキ臭
水道水には衛生管理を目的として塩素が添加されており、この塩素が水中に残留することで消毒薬のようなカルキ臭が発生します。
カルキ臭は水温の低い冬場よりも、気温の高い夏場に強くなる傾向があり、浄水場から蛇口までの距離が近い地域ほど臭いを感じやすいといわれています。
健康への影響はほとんどないとされていますが、においが気になって水を飲みにくいと感じる方も多く、改善を求める声が多い臭いのひとつです。
カルキ臭は一定の対処をすることで軽減できるため、飲み水に気を使う方は対策を検討してみましょう。
配管の老朽化による金属臭
水道水から鉄や金属のような臭いがする場合は、屋内配管の老朽化による錆の混入が原因として考えられます。
特に鉄製の配管が使用されている古い住宅では、管の内壁が錆びることで水に鉄分が溶け出し、金属臭や赤みがかった色の変化として現れることがあります。
長期間水を使わずに滞留していた場合も、管内で錆が進行しやすい環境が生まれるため、久しぶりに使用した際に臭いが強くなるケースがあります。
金属臭が繰り返し発生する場合は配管の状態を点検してもらうことが、根本的な解決につながります。
カビや雑菌の繁殖による異臭
水道水からカビ・土・腐敗物のような異臭がする場合は、配管内や貯水タンク内でカビや雑菌が繁殖していることが原因として考えられます。
特に貯水タンクや受水槽を持つ建物では、タンク内の清掃が不十分な場合に藻やカビが繁殖し、水に独特のにおいが移ることがあります。
また、給湯器の内部に水が長期間滞留することでも雑菌が繁殖しやすくなり、お湯を出した際に異臭が感じられるケースもあります。
このような臭いは健康への影響が懸念されるため、早急に原因を特定して対処することが重要です。
水道水の臭いの種類別の原因と対処法
次に、水道水の臭いの種類別の原因と対処法についてご紹介します。
水道水の臭いの種類別の原因と対処法
・カルキや塩素のような臭いがする場合
・鉄や金属のような臭いがする場合
・カビや土のような臭いがする場合
カルキや塩素のような臭いがする場合
カルキ・塩素臭は水道水に含まれる残留塩素が原因であり、水を一定時間放置したり沸騰させたりすることで塩素を揮発させて臭いを軽減できます。
水を沸騰させる場合はフタを開けたまま数分間沸かし続けることで塩素が抜けやすくなりますが、完全に取り除くには時間がかかるため、活性炭フィルターを搭載した浄水器を使用する方が手軽に改善できます。
夏場は水温が上がりやすく臭いが強まりやすいため、浄水ポットに移して冷蔵庫で冷やして飲む方法もカルキ臭を感じにくくする効果があります。
カルキ臭そのものは安全性に問題はないため、日常的に気になる方は浄水器の導入を検討するとよいでしょう。
鉄や金属のような臭いがする場合
金属臭が発生している場合はまず蛇口から数分間水を流し、管内に滞留していた水を排出することで臭いが改善するかどうかを確認してください。
流しても改善しない場合は配管の錆が進行している可能性が高く、特に築20年以上の住宅では鉄製配管の老朽化が原因であることが多いため、専門業者による配管の点検・交換を検討することをおすすめします。
給湯器からのお湯にのみ臭いが発生している場合は、給湯器内部の劣化や貯湯タンクの汚れが原因の可能性があるため、給湯器のメンテナンスを依頼することが有効な対処法です。
金属臭が続く場合は飲用を控えて業者に相談することが安全です。
カビや土のような臭いがする場合
カビや土のような臭いがする場合は、貯水タンクや配管内での微生物の繁殖が疑われるため、自己判断での対処が難しいケースが多いです。
まずは近隣でも同様の臭いが発生しているかを確認し、広範囲での発生が疑われる場合は地域の水道局に問い合わせることが最初の対処法となります。
特定の蛇口のみで臭いがする場合は、その蛇口に接続されている配管や給湯器に問題がある可能性が高いため、専門業者に点検を依頼するようにしましょう。
カビ臭のある水は飲用を避け、原因が特定されて安全が確認されるまでミネラルウォーターを代用することをおすすめします。
水道水の臭いを改善する方法
続いて、水道水の臭いを改善する方法についてご紹介します。
水道水の臭いを改善する方法
・しばらく水を流してから使用する
・浄水器やフィルターを取り付ける
しばらく水を流してから使用する
水道水に臭いを感じた際にまず試したい対処法が、蛇口からしばらく水を流してから使用することです。
配管内で滞留していた水には錆や雑菌が混入しやすく、流し続けることで新鮮な水と入れ替えることができるため、臭いが改善されるケースが多くあります。
朝一番や長時間使用していなかった後は特に滞留水の影響が出やすいため、最初の30秒〜1分程度を目安に流してから使い始める習慣をつけることが効果的です。
流しても臭いが改善しない場合は、配管や設備そのものに問題がある可能性があるため、次のステップとして専門的な対策を検討する必要があります。
浄水器やフィルターを取り付ける
日常的に水道水の臭いが気になる場合は、浄水器や蛇口直結型フィルターを取り付けることが効果的な改善策となります。
活性炭フィルターを搭載した浄水器は塩素や有機物を吸着・除去する効果があり、カルキ臭だけでなく一部の金属臭や異臭にも対応できるものがあります。
蛇口に直接取り付けるタイプであれば工事不要で導入でき、フィルターを定期的に交換することで効果を持続させることができます。
ただし、浄水器はあくまで出てきた水の質を改善するものであり、配管や給湯器の問題を根本から解決するものではないため、臭いが継続する場合は設備の点検も並行して行うことが大切です。
水道水の臭いを予防するための対策
最後に、水道水の臭いを予防するための対策についてご紹介します。
水道水の臭いを予防するための対策
・長期間使用しない水道は使用前に流す
・貯水タンクや給湯器のメンテナンスをおこなう
長期間使用しない水道は使用前に流す
旅行や出張などで長期間家を空けた後は、各蛇口からしばらく水を流してから使用することが臭いの予防につながります。
水が管内に長時間滞留すると錆や雑菌が増殖しやすくなり、再び使い始めた際に臭いや色の変化として現れることがあります。
帰宅後は台所・洗面台・浴室・トイレなど、すべての水回りの蛇口から順番に水を流して管内の古い水を排出する習慣をつけることが、臭いを発生させないための基本的な対策です。
元栓を閉めて外出している場合は、帰宅後にゆっくりと元栓を開けてから同様の手順で水を流すようにしましょう。
貯水タンクや給湯器のメンテナンスをおこなう
マンションや古い住宅に設置されている貯水タンクや受水槽は、定期的な清掃と点検を行うことが水質を維持する上で欠かせません。
法律上、一定規模以上の貯水槽は年に一度の清掃が義務付けられていますが、それ以外の小規模なタンクでも定期的な清掃を依頼することで臭いや雑菌の繁殖を防ぐことができます。
給湯器も長期間メンテナンスを怠ると内部に汚れや錆が蓄積し、お湯の臭いの原因になることがあるため、製品の推奨するサイクルで点検・清掃を行うことが重要です。
設備のメンテナンスを継続的に行うことが、臭いのない清潔な水を長く使い続けるための最善策となります。
水道水の臭いでお困りの方は熊本水道サービスへ
ここまで、水道水が臭う原因と改善方法・予防策についてご紹介してきました。
要点を以下にまとめます。
- 水道水の臭いはカルキ臭・金属臭・カビ臭など種類によって原因が異なり、対処法も変わってくる
- 水を流してから使用することや浄水器の導入で臭いを改善できるケースがある
- 長期不在後の通水や貯水タンク・給湯器のメンテナンスで臭いの発生を予防できる
とはいえ、配管の老朽化や貯水タンクの汚染が原因の臭いは、自力での対処では根本的な解決が難しいケースがほとんどです。
熊本水道サービスでは、水道水の臭いの原因調査から配管の点検・給湯器のメンテナンスまで、経験豊富なスタッフが迅速に対応いたします。
水道水の臭いや水回りのトラブルでお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

